社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」

top > 記事一覧 > 「メンタルケアを実践するには」3      強い社員を育てるには

「メンタルケアを実践するには」3      強い社員を育てるには

「メンタルケアを実践するには」3      強い社員を育てるには

前回の原稿では、周りの評価を気にする「他者報酬追求型」の生き方・働き方が、メンタル不調を作り出す、ということを書きました。

 仕事の場合、他者に評価していただいて報酬を得るわけですから、他者評価を気にするなと言われると、どういうこと? と思われるかもしれません。

お伝えしたいことは、順番を変えましょうということなのです。「自分自身を満たす(自己報酬)」ということをまず最初に繰り返していくと、実力や実績が身に付き、その次に自然とお客様の評価(他者報酬)が得られるようになるのです。

 この順番を間違えるとどうなるかというと、とにかく今すぐ売り上げがほしい!=すぐに評価されたい!(他者報酬追求) となり、自分自身に実力もないのに無理なことをしてメンタル不調になったり、相手に無理なしわ寄せが行って評価を落とす(その結果、メンタル不調になる)ということになってしまうのです。

 

 

トップが「自己報酬追求型」の生き方・働き方に変わることが最も重要

 

 実はすこし深い話をしますと、実は私たちの中に存在する「他者に認められたい」という欲求は非常に根深いものがあるのです。何故かというと結論を言うと、親の影響を大きく受けているからです。

 たとえば私たちの親の世代の多くは、非常に世間体や他者評価を気にした方々が少なくありませんでした。だからこそ私たちの世代も、受験競争に放り込まれ、人より良い成績、人より良い学校、人より良い会社、人より良い肩書、人よりよい車、人よりよい住居、人より多い年収、などの「他者評価」を求める生き方がある意味、しみついている人が多くいるのです。親が世間体を非常に気にする親だと私たちも、親の顔色を非常に気にして生きるという他者報酬追求型の行動特性が強く習性として根付いてしまうのです。

 

 経営者の中には、売り上げをとことん追求する方がいます。規模拡大をとことん追求する方もいます。これが必要なときもあると思います。

しかし、一方で時によってはこれは他者に認められたいという、強い他者承認欲求、裏返せば愛情飢餓感(自分は認められていないという気持ち)から作り出されているため、弊害を生む場合があることも少なくありません。

私は今まで数多くの経営者のメンタルセッションを行ってきましたが、経営者自身のものの考え方が親子関係の影響から来ている場合が非常に多いのです。

売り上げ拡大・規模拡大がうまくいっていても、経営者自身に「認められたい欲求」が強すぎるとき(認められなかった気持ちの裏返し)、常に焦燥感、不安が強くなり不安定な心理になります。そしてそのストレスは間違いなく、社員に向かうのです。すると社員は間違いなく経営者の顔色を見て仕事をするようになり(他者報酬追求型)、顧客のほうを向かなくなります。メンタル不調者が続発するようになります。社員が自発的に動かないとすると、それは間違いなく経営者が醸し出す雰囲気の影響を受けています。

 

「経営者自身の心の変化は敏感に社員に伝わります」

 

私はよく経営者の方にお願いすることがあります。それは「業績を向上させたかったら、親と和解し仲良くてください。それが経営者の心の認められたい欲求を満足させることになり、その結果、経営者の心が安定するのでそれが社員の幸せを向上させ、CSを向上させることにつながるのです」

経営者の心の変化は敏感に社員に伝わります。経営者自身が「自分自身の欲求を満たす」ために動いているのか、「周囲の方々の欲求」を満たすために動いているのか。これは如実に雰囲気で伝わります。

頭でわかっていてもなかなか実践するのは難しいなとお感じになる方には、私が行っているメンタルトレーニングが「自己変革」のお役にたつと思います。

今回は経営者自身に焦点を当てましたが、次回は社員自身が、自己報酬追求型に変わっていけるようになるための方法について書きたいと思います。

 yamamoto.png

  • LINEで送る

 

ACCESS RANKING

「社内を活性化するために」2       社内に“一体感”をつくる

実践ヒント

「社内を活性化するために」2       社内に“一体感”をつくる

これまで長く経営をされてきた方の中には、社会も会社も大きく成長することを目指して一丸となっていた高度成長時代からバブルがはじけるまで、社内が活気づいていたことを鮮明に覚えている方もいらっしゃるでしょう。あの頃は社内に“一体感”があり、会社といわず社会全体が活気づいていました。それを支えていたのは、多くのモーレツ社員でした。 しかし、今どきの社員は、所属意識や連帯感の単位が社会や会社ではなく、ごく親...

「社内を活性化するために」1                    社内を活性化するキッカケ創り

実践ヒント

「社内を活性化するために」1         社内を活性化するキッカケ創り

経営者の代表的な悩みに、社内に活気がない、社員がなんとなく元気がない、常に仕事や時間に追われている、組織間に交流がなく事業の幅が広がらないなどがあります。そのため、社内を活性化させるニーズは多く、検討している企業も少なくないでしょう。社内を活性化させることで、文字通り「会社を元気する」ことができますが、どこから手を付けて良いものか思いあぐんでいるケースも多くみられます。 そこで、今回は社内を活性化...

新刊本のご案内

スタッフ・アイズ

新刊本のご案内

こんにちは、元気な会社をつくるプロジェクトの山本です。9月14日に私の新刊本が発売されます。 「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」(出版社・秀和システム) 日本人の80%は不安遺伝子を持っているという研究報告があります。この報告によるとアメリカ人は40%前後です。アフリカ人は27%です。これがあるとどういうことになるかというと、ものすごく不安、パニックになりやすい反面、ものごとに几帳面...

「メンタルケアを実践するには」5      強い社員を育てる育成法2

実践ヒント

「メンタルケアを実践するには」5      強い社員を育てる育成法2

前回の原稿では、自己報酬追求型の社員を育てるための3つのトレーニング法のうち、1つ目である「認められたい気持ちを充足するトレーニング」について解説しました。 今回の原稿では残りの2つの原稿について解説します。 「自分自身を満足させたい気持ちを充足するトレーニング」 2つ目のトレーニング法は、「自分自身を満足させたい気持ちを充足するトレーニング」です。私達は皆、「認められたい」という欲求を持っていま...

「メンタルケアを実践するには」4      強い社員を育てる育成法1

実践ヒント

「メンタルケアを実践するには」4      強い社員を育てる育成法1

前回は、経営者自身が他者に認められたいという欲求に突き動かされた「他者報追求型」の生き方・働き方から、他者からの評価どうこうではなく、自分自身を満足させまた社員満足に無条件で貢献する(利他の心)、という「自己報酬追求型」の生き方・働き方にシフトすることが、経営者自身のメンタルを安定させ、社員のメンタル問題を解決し、ひいてはESを向上させCS向上にもつながる方法だという観点からご説明しました。 今回...

すべての記事一覧へ

KEYWORDS