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「生産性を向上させるメンタル対策」7   他社導入成功事例(2)

「生産性を向上させるメンタル対策」7   他社導入成功事例(2)

-A社社員数・100人建設業社内ストレス原因を解決して1億円の売り上げ増の見通し-

  

 B社は東京都内にある建設業の会社です。約100人の社員のうち、70人は真夜中に作業をする作業員です。社長から全社員面談のご依頼を受けましたが、そのきっかけはストレスチェックをやったが、意外に高ストレス者が多くその原因は何なのかをつかみ、できるところから対策を取りたいとのことでした。

  実は、面談を進めるうちに高ストレスの原因は様々なものが出てきたのですが、その中でもっとも生産性と関連するものをご紹介します。

 それは、ある中堅作業員の面談の中から出てきた話です。実はこの会社には営業部と言うものが別にあり、この営業部が発注先から仕事を取ってきます。その仕事を作業員たちが真夜中に作業しているわけです。

 真夜中の作業自体はストレス要因になっているのではありませんが、話していると彼ら作業員が大きなストレスとなっているあるひとつのことに行き当たりました。それは、こういうことです。

  「発注元の会社の担当者と自分たちが真夜中に作業をしていると、彼らとの話し合いの中で、ここはどうにかならないかなとか、ここは直せるか?できるんだったらやってよとか、そういう話になってその場で仕事を受注するという、そういうことになるのです。いわば、な夜中の作業現場が営業になっているのですが、この売り上げは会社に規定により、営業部の売り上げになってしまい、自分たちが全く評価されないのです」

  おわかりのように、自分たちがやった営業活動が全く評価されない、という不満、ストレスだったのです。この企業は歴史が古いこともあってか、作業員は黙って真夜中の作業を黙々とやっていればよい、という昔ながらの風潮があり、よもやそんなことが不満、ストレスになっているとは、トップは全く想定していなかったようでした。

  ただ単に自分たちが評価されていないという不満と言うよりは、会社は自分たちの営業活動をもっと評価してくれるのだったら、この厳しいご時世にもっと売り上げを伸ばすビジネスチャンスがあるのですよ、だからそれをやりませんか、というある意味社業をおもんばかった故のストレスでもあるのです。 

 この作業員の意見は数人から聞かれたため、全社員面談終了後に社長に報告しました。

「何?そんなビジネスチャンスがあったのか。だったらきちんと評価してやれば、もっともっと売り上げが伸びるということなんだな。わかった。そうする」

  私が面談した社業員たちは、「評価してくれないだから、今まで仕事を依頼されても断っていた」というのです。でも、断らないのだったら今より1億円くらいは売り上げが伸びると思う、とのことでした。

  なんということでしょうか。こういうことは意外にも経営者の盲点であり。如何に経営者が優秀であろうと気が付かないことでもあるのです。「言ってくればいいじゃないか」と経営者は思うかもしれません。でも、社員は言わないのです。いえ、言えないのです。

  こういうことがひとつの原因で高ストレスになっているわけです。もったいないですよね。ここを解決した結果、従業員満足向上、メンタル対策成功、売り上げ向上、職場改善向上、に成功したのでした。

  ストレス解決は、生産性向上だけでなく、働き方改革や従業員満足向上と一体となっていることお判りでしょうか。

 過日、電通では若手社員が自殺したことから、強制的に時短を行い、17時になったらすぐに帰れ、というような処置を行っているようですが、強制的にそんなことをしても、社員は結局家に帰って仕事をするようになるだけで、社員のストレスは強まるし、働き方は何も変わりません。

  本当に意味で働き方を変える、生産性を向上っせるとは、社員のストレスにしっかり向き合っていく事から始めることがベストなのだと思います。

 

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