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「幸せ軸でみるメンタルケア」3    ストレスチェックと元気な会社

「幸せ軸でみるメンタルケア」3    ストレスチェックと元気な会社

あまり知られていないことですが、2015年12月1日から義務化された政府が推奨しているストレスチェック(57問、簡易版23問)は、明確な科学的根拠に基づいて作成されたものではありません。

 どういうことかというと、このストレスチェックで高ストレス者だと判定されたとしても、この結果が明らかに「悪い」と断定できる科学的根拠が明確ではない、ということです(労働基準監督署に確認済)。ストレスには、人を絶望的な気持ちにさせる「悪いストレス」と、やる気やチャレンジ意欲を高める「良いストレス」の2種類があります。

 このストレスチェックで判定された高ストレスというのは、この2種類のストレスが混ざって判定されてしまうのです。

 

2種類のストレスを生み出すもの

 

 筑波大学大学院でメンタルヘルスを研究した山本美奈子博士によると、メンタルヘルス不調を引き起こす原因は2つあります。一つは外部要因でこれは「人間関係」や「長時間労働」などの環境要因を意味します。もう一つは「本人が本音の気持ちを率直に表現できない」という内部要因で、実はこの内部要因のほうが外部要因より圧倒的に因果関係が強いのです。結論をわかりやすく言いますと、本音の気持ちを率直に表現できる能力の高い人は、メンタル不調になりにくい、つまりストレスを良いものとして認知しやすく、やる気やチャレンジ意欲を高く持ちやすいことがわかっているのです。本音を率直に言えない人は、ストレスを悪いものとして認知しやすくメンタル不調になりやすいのです。

 

あるがままを発揮する大切さ

 

 本音の気持ちを言えることがメンタル不調を防ぎ、モティベーションを向上させます。メンタル対策とモティベーションアップは表裏一体で同じことなのです。本音を言えるとは、その人が「あるがままの自分を発揮する事」と同じ意味です。つまり対策としては2つあり、

本人に「あるがままの自分を表現させる技術」を身に着けさせること、そして会社としては社員が「(可能な限り)あるがままの自分を発揮させる環境」を作ることです。

 いくら環境がよくても前者のほうがメンタル不調には因果関係が強いので、前者の教育を行うことがメンタル予防やモティベーションアップにはとても重要なことになります。

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