社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」
  • 2020.01.12
  • 実践ヒント〜人本経営を実現させるには〜

家族の支持を得る周年事業の活用

社員の家族が応援する会社へ 5

周年事業は会社の重要な節目に行う展開なので、社員から社員の家族に会社の話をする良いキッカケとなり、家族の理解を得る良い機会となります。この周年事業は企業によって様々な展開を行っていますが、ここでは「周年イベント」「記念品の贈呈」「インセンティブツアー」「CSR活動」の4つについて紹介します。

展開例①周年イベント

周年の年には、通常の社内イベント、例えば、創業式典や運動会、忘年会などを、大々的に行うケースは少なくありません。そこで、周年イベントの参加者を拡げてみてはいかがでしょう。社員の家族にも参加してもらうことで、会社や業務への理解を促すことができ、会社の社員の家族への配慮が実感できるので、会社への信頼感も醸成できる効果が期待できます。

展開例②記念品の贈呈

周年事業として記念品を社員に配る企業は多いと思います。この施策でも社員の家族の応援を得ることを狙うことは可能です。働く人への感謝を、働く人を支えてくれた家族への感謝に拡げれば良いのです。例えば、記念品に同封する社長からのメッセージに加筆したり、記念品に家族向けのアイテムを加えて選べるようにしたりするだけで実現できます。

展開例③インセンティブツアー

一般的にインセンティブツアーでは、社員全員参加もしくは優秀な社員への褒賞として実施しています。これを、会社が社員ならびにその家族に感謝する機会として作り直すと、有効な施策として活用できます。例えば、ディズニーランドに家族も招待したり、レストランを時間帯で貸切にしてパーティーを開催したりするなどです。予算に応じて、会社が社員の家族に特別な場所、特別な時を提供できれば、その効果が期待できます。

展開例④CSR活動

CSR活動は、企業が社会貢献するために周年を機に開始する事業の代表です。この展開でも、社員の家族の応援を得ることは可能です。社会貢献する先を、家族自身が共感でき身近に感じることができることに限定すれば良いのです。例えば、会社の所在地エリアと密着した活動や地域の学校に貢献する活動など、社員の家族の「やってみたい」「やるべきだ」と思える活動を内容に設定することがポイントです。そうすれば、社員の家族と同じ価値観を共有できるので、会社への共感が生まれ「自分ごと化」につながります。

執筆者:松宮 洋昌

株式会社イベント・レンジャーズ代表取締役。
「シャカイの課題」や「カイシャの課題」をイベントを通じ解決することをミッションとしている。
「シャカイ」や「カイシャ」の課題の多くは。コミュニケーションの問題によるところが多い。
経営の想い、社員の想いなどをイベントを通じ共感することで、組織が劇的に成長することも多い。
そんなイベントのデザインを得意とする。