社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」
  • 2020.01.14
  • 実践ヒント〜人本経営を実現させるには〜

健康経営の実現に向けて

健康経営のカギは社内活性化 4

ここまで健康経営のカギは社内活性化であることを解説しながら、社内イベントをどのように活用していくのかを紹介してきました。今回は、あなたの会社でこの方法を導入して、健康経営の実現に向け推進していくには、どのようなことがポイントとなるのかを考えていきましょう。

推進ポイント①:トップの明確な指針

あなたがこの健康経営に関心をお持ちになったのはどうしてですか。あなたの会社には健康経営が必要だと感じた理由は何ですか。健康経営を推進していくためには、この答えが重要となってきます。実は、健康経営を推進する明確な“決意”を、初心貫徹で維持することがポイントです。その“決意”を明確な経営戦略として指針化し、それをブレないでやり抜くことが健康経営を実現するための近道になります。
そして、それを社員全員に伝え、理解・認識してもらうことも大切です。そのため、経営者としての“決意”を会社の明確な指針として、経営スタイルや事業構想に反映し、それをビジョン化して社員に浸透させるステップが必須となります。

推進ポイント②:推進力のある組織づくり

健康経営を推進していくには、組織づくりが大切です。経営陣や現場のマネジメント層、もしくは社員からメンバーを選出して、あなたの望む理想的な健康経営を、社内全体に浸透させていくために、推進できる組織をつくることが必要なのです。
そのメンバーとして適しているのは、社内の上下や左右にいずれも顔が効く人材で、社内を巻き込むこと上手な人材、そして、経営サイドの健康経営を導入した意図をきちんと理解していることも重要です。できれば、健康経営を導入して会社を生まれ替えることに前向きで、その価値を共有できる“同志”を見つけ出すことが成功のカギといえます。

推進ポイント③:やることを絞り込むこと

理想的な健康経営を追い求めはじめると、やりたいこと、やらなければいけないことが山積みになっていることに気づくでしょう。だからといって全てを一気に進めていく必要はありません。「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、一度に多くを目指すと、自身のキャパシティを超えてしまい途中で投げ出したり、どれも中途半端な出来になってしまったりするものです。一度に全てを行う必要はないのです。あなたの会社の状況とマッチしている内容や必要なもの、そして緊急度の高いものから順番に手掛けていけば良いのです。一つ一つ達成させていきながら、徐々に範囲を拡大していく展開を目指していきましょう。
それには、会社の課題、会社の置かれている環境、メンバー構成に合わせた対応範囲などを正確に把握して、やることを絞り込みながら段階的な目標を設定していくことが重要です。

推進ポイント④:PDCAサイクルでの推進

最後に、何かを推進していくために必須であるPDCAサイクル。このPDCAサイクルは、新しい展開やより高い目標を目指す展開を推進する上で、必ずと言って良いほどポイントとして挙げられています。しかし、実際には「C(Check)」から「A(Action)」でサイクルが停滞してしまい、より効果的な展開にステップアップできないことが多く、実践できていないのが現状です。
これを解決するには、「C」段階での評価基準を事前に決めておくことが必要です。社内イベントでは、例えば、笑顔の数、イベントへの参加人数、経営者のイベントの評価、イベント参加者の声、経営者の所感などを評価基準に活用できます。この評価基準を事前に目標設定しておくことで、社内イベントを自己満足で終わらないようにすることができます。
結果をどう分析するかは、PDCAサイクルを回していく上で大切なことです。結果を見るだけで終わりにしないようにするために、最初の段階で「何のため」「誰のために」を明確にしておくことが必要で、それを終始意識することがポイントとなります。

しかし、中小企業が、これらの全てを考えて、独自で社内イベントをスムーズに企画・運営していくには、ノウハウ、要因人数やその専門性などを手に入れる必要があり、問題点も少なくありません。そのような時は、社内イベントを専門に行う弊社、『イベントレンジャーズ』までご相談ください。

執筆者:松宮 洋昌

株式会社イベント・レンジャーズ代表取締役。
「シャカイの課題」や「カイシャの課題」をイベントを通じ解決することをミッションとしている。
「シャカイ」や「カイシャ」の課題の多くは。コミュニケーションの問題によるところが多い。
経営の想い、社員の想いなどをイベントを通じ共感することで、組織が劇的に成長することも多い。
そんなイベントのデザインを得意とする。