社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」

すべての記事をみる

カテゴリーからさがす

シリーズからさがす

件数:92件
  • 2020.01.14
  • 実践ヒント

健康経営に役立つ社内イベント事例

健康経営のカギは社内活性化 3

ここまでお話ししましたように、健康経営を実践する際にイベントが果たすべきことは、社内のつながりを創り上げることです。アナログでリアルな人と人の“つながり”を持つことは、一見、非効率的に見えるかもしれませんが、共有体験をもてるので一体感や連帯感を醸成することができます。それこそが、健康経営における社内イベントの大きな役割といえるでしょう。そして、社内イベントにはネットワーク系、アミューズメント系、ヘルスケア系、スキルアップ系、ウェルフェア系、チャリティ系の6つのパターンがあると紹介してきました。今回は、これらのパターンに対して、どのような社内イベントが対応できるのかを考えていきましょう。ちなみに、社内イベントは実施スタイルや内容によって、複数のパターンを兼ねたり、違うパターンの役割を果たしたりすることができます。 社内スペースを活用したイベント活用事例①:スイーツパーティー 最も簡単に実施できるのは、スイーツパーティーです。会議室など社内のスペースを活用して、流行のスイーツやお気に入りのスイーツを持ち寄ったり、話題の店の商品を取り寄せたりして、社員みんなでスイーツを楽しむ、ただそれだけの社内イベントです。それでもやり方によっては、ネットワーク系、アミューズメント系、ウェルフェア系の3つのパターンを満たすことができます。例えば、ある会計事務所ではクライアントの決算期が重なる繁忙期に、あえてこのスイーツパーティーを開催した実績があります。この会社では、社員の福利厚生の一環としてのウェルフェア系イベントとして開催されました。その意図は、この社内イベントの実施で“士気向上”“社員幸福度(EH)”の観点から、繁忙期を乗り切るための『息抜き』として、ウェルフェア系イベントとして活用しているのです。成果は、社員の約7割が非常に満足と回答したほど、大好評でした。そして、このイベントは1日のうちで好きな時に参加できる形式にすれば、働き方の多様性にも考慮した展開が可能です。 社内スペースを活用したイベント活用事例②:お花見パーティー スケジュール調整や場所の確保が難しい“お花見”は、春の定番の飲み会です。昭和ならば、新入社員に当日の朝から場所取りを命じて青いビニールシートで場所を確保したこともありました。人手不足の今、そんなことを命じた日には、やれパワハラだ、無断欠勤だ、あげくに辞めますなど、大変な事態になってしまいます。併せて、桜の満開時期や天候に左右されてしまう難点もあります。それならばということで、室内でのお花見が2019年春に考え出されました。そして、造花や生花を問わず装飾を含めた、ケータリングパッケージプランを提供する企業も誕生しました。これを活用することで、ネットワーク系、アミューズメント系、ウェルフェア系の3つのパターンで社内ベントを開催することができます。特に、部署内だけでなく部署間でのコミュニケーションを活性化できるので、ネットワーク系として有効といえるでしょう。また、パーティーと言っても時間を決めて開催するのではなく、花見を楽しむ“場”を提供する形式で開催すれば、仕事終わりにちょっと立ち寄ってそのまま帰るといった、働き方の多様性にも合わせたイベントとして展開することもできます。そして、このスタイルは他にもクリスマスなどのシーズンイベントにも応用することができます。 社内スペースを活用したイベント活用事例③:社内でスポーツ 健康経営では社員の健康増進を図ることが大きな目標となっています。そのため、社内でスポーツする社内イベントも直接的に有効だといえます。これはつまりヘルスケア系イベントとなる訳ですが、他にもネットワーク系、アミューズメント系のパターン要素を含ませることができます。その運営スタイルとしては、弊社では1回あたり60分の社内行事としてプログラムを考えてご提案しております。区切りの良い1時間、しっかり身体を動かすことでポジティブな人間関係を生み出すことが期待できます。また、スポーツの内容は、「肩こり解消!ストレッチ」や「ストレス解消!キックボクササイズ」など、メニューを各社の課題や環境に合わせて、プログラム設定することができます。 パッケージ型イベントの活用事例①:会社対抗運動会 社内のスペースを活用して展開する社内イベントの他にも、パッケージ型イベントを活用して会社の課題を解決することもできます。中でも今回ご紹介するのは、ネットワーク系、アミューズメント系、ヘルスケア系、ウェルフェア系の4つのパターンで開催することができる社内イベントで、特にヘルスケア系イベントとして有効なパッケージ型イベントです。例えば、弊社も参加して提供している『会社対抗運動会』です。社内コミュニケーションの促進や企業間交流を目的とした会社単位で参加する運動会で、ひとつの目標に向かってチーム一丸となることでチームビルディングの機会を創出することができます。もちろん同一会社でも開催することができますが、各社10名以上の参加で複数社での共同開催できることが特徴となっています。その競技内容には、大縄跳び、玉入れ 、大綱引き、障害物競争、リレーなどで、性別・年齢に関係なく参加できるような競技も含まれるように構成しています。そのため、ウェルフェア系イベントとして、社員だけでなく社員の家族に参加してもらうことも可能です。 パッケージ型イベントの活用事例②:Enpitsu Project また、チャリティ系のパッケージ型イベントもあります。例えば、『Enpitsu Project』。このプロジェクトは、弊社も応援していますが、日本の学校や会社、家庭で使われずに眠っていたり、廃棄または不要な文房具を寄付したりすることが活動内容となっています。その第1弾として、2013年11月に台風被害を受けたフィリピン・セブ島のハグタン小学校ですが、文房具を届けるプレゼンターとして、現役学校教師から希望者を募って現地に派遣して、直接届けてもらい国際交流も図ることができます。その実施予算は、主にクラウドファンディングで賄われており、まさにネット社会のチャリティと言えるでしょう。 しかし、中小企業が個別にスポーツイベントを行うには、手間やコストが意外とかかります。そこで、複数企業で集まって、気軽に実施できるイベントパッケージを活用することを検討してみてはいかがでしょうか。手間やコストを抑えつつ、社内イベントとしてのクオリティを保つことが可能です。ご興味やご関心を持たれた方は、こちらをご確認ください。

  • 2020.01.14
  • 実践ヒント

健康経営の実現に向けて

健康経営のカギは社内活性化 4

ここまで健康経営のカギは社内活性化であることを解説しながら、社内イベントをどのように活用していくのかを紹介してきました。今回は、あなたの会社でこの方法を導入して、健康経営の実現に向け推進していくには、どのようなことがポイントとなるのかを考えていきましょう。 推進ポイント①:トップの明確な指針 あなたがこの健康経営に関心をお持ちになったのはどうしてですか。あなたの会社には健康経営が必要だと感じた理由は何ですか。健康経営を推進していくためには、この答えが重要となってきます。実は、健康経営を推進する明確な“決意”を、初心貫徹で維持することがポイントです。その“決意”を明確な経営戦略として指針化し、それをブレないでやり抜くことが健康経営を実現するための近道になります。そして、それを社員全員に伝え、理解・認識してもらうことも大切です。そのため、経営者としての“決意”を会社の明確な指針として、経営スタイルや事業構想に反映し、それをビジョン化して社員に浸透させるステップが必須となります。 推進ポイント②:推進力のある組織づくり 健康経営を推進していくには、組織づくりが大切です。経営陣や現場のマネジメント層、もしくは社員からメンバーを選出して、あなたの望む理想的な健康経営を、社内全体に浸透させていくために、推進できる組織をつくることが必要なのです。そのメンバーとして適しているのは、社内の上下や左右にいずれも顔が効く人材で、社内を巻き込むこと上手な人材、そして、経営サイドの健康経営を導入した意図をきちんと理解していることも重要です。できれば、健康経営を導入して会社を生まれ替えることに前向きで、その価値を共有できる“同志”を見つけ出すことが成功のカギといえます。 推進ポイント③:やることを絞り込むこと 理想的な健康経営を追い求めはじめると、やりたいこと、やらなければいけないことが山積みになっていることに気づくでしょう。だからといって全てを一気に進めていく必要はありません。「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、一度に多くを目指すと、自身のキャパシティを超えてしまい途中で投げ出したり、どれも中途半端な出来になってしまったりするものです。一度に全てを行う必要はないのです。あなたの会社の状況とマッチしている内容や必要なもの、そして緊急度の高いものから順番に手掛けていけば良いのです。一つ一つ達成させていきながら、徐々に範囲を拡大していく展開を目指していきましょう。それには、会社の課題、会社の置かれている環境、メンバー構成に合わせた対応範囲などを正確に把握して、やることを絞り込みながら段階的な目標を設定していくことが重要です。 推進ポイント④:PDCAサイクルでの推進 最後に、何かを推進していくために必須であるPDCAサイクル。このPDCAサイクルは、新しい展開やより高い目標を目指す展開を推進する上で、必ずと言って良いほどポイントとして挙げられています。しかし、実際には「C(Check)」から「A(Action)」でサイクルが停滞してしまい、より効果的な展開にステップアップできないことが多く、実践できていないのが現状です。これを解決するには、「C」段階での評価基準を事前に決めておくことが必要です。社内イベントでは、例えば、笑顔の数、イベントへの参加人数、経営者のイベントの評価、イベント参加者の声、経営者の所感などを評価基準に活用できます。この評価基準を事前に目標設定しておくことで、社内イベントを自己満足で終わらないようにすることができます。結果をどう分析するかは、PDCAサイクルを回していく上で大切なことです。結果を見るだけで終わりにしないようにするために、最初の段階で「何のため」「誰のために」を明確にしておくことが必要で、それを終始意識することがポイントとなります。 しかし、中小企業が、これらの全てを考えて、独自で社内イベントをスムーズに企画・運営していくには、ノウハウ、要因人数やその専門性などを手に入れる必要があり、問題点も少なくありません。そのような時は、社内イベントを専門に行う弊社、『イベントレンジャーズ』までご相談ください。