社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」

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  • 2020.01.13
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株式会社ライト・ライズ様

元気な会社の事例紹介 3

休業して働いてくれた学生のために卒業式を行う会社 ライト・ライズ 有限会社ライト・ライズは千葉県で居酒屋(とりのごん助など)を5店舗展開しています。代表者の寺本幸司さんは、2014年7月に株式会社シェアードバリュー・コーポレーションが開催した「第1期人本経営実践講座」に参加しています。 当初、寺本さんはトライアル(初回のみ受講)でのお申し込みでした。その初回講座である第1講「人本経営ベーシック」では、人本経営を志している会社の共通するあり方(社員第一主義・現場重視・労使ではなく同志の関係の構築・社内対話の活性化・社員の長所、強みを活かす経営・全員参画型経営・高い社会貢献性の実現・年輪経営の実践など)について指南いたしました。 ポイント1 人本経営の居酒屋 寺本さんがその講座を受けて語った言葉です。「うちの会社、ほとんど全部できていると思う。」 そこまで言うなら、ということですぐに視察に行きました。ライト・ライズでは、毎週月曜日、社員が集い会社をよくしていくミーティングが開催されています。「それを見ていただければ当社を理解できます」ということなので参加してきました。 自主的にミーティングに参加したいと申し出た6名の社員は全員、平成生まれの若者たちでした。寺本さんはほとんど口出ししません。誰一人やらされ感なく活発な意見交換がされ、店づくりのための重要事項が次々と決定していきます。 ここで決定された方針は、このミーティングには参加していない店長に伝えられ了承されます。店長は管理者ではなく支援者という存在になっていました。人本経営ではリーダーは支配するのではなく、全員を主役にするサーバントリーダーシップとなりますが、確かにここではそれが実現していたのです。 言うだけのことはあり、幸せ感が充満している職場でした。見事としかいいようがない視察となりました。しかし、これまで寺本さんは孤独だったそうです。「綺麗ごとだ」「偽善者だ」という人も多く、「考えが甘い」と言われなき指摘をされることも多々あったからです。寺本さんは同期生の勧めもあり、第1期人本経営実践講座に正式に参加してくれました。そして、講座の最後にこんな感想をいただきました。「出会い、学び、多くのきっかけを頂く中で今までの自分たちのあり方に、自信と確信、そして誇りを持つ事ができました。」今までの社会が異常だったのです。よく人本経営を貫き通しました。 ポイント2 学生アルバイトに感謝を伝える卒業式を敢行 同社では毎年3月に働いてくれた学生に感謝するため全店舗を休業にして「卒業式」イベントを行っています。これにも参加させていただきました。式から二次会まで、愛と思いやりが交差し続けていました。愛、感謝、恩といった言葉をほとんどのスタッフが口にしていました。なかでも多かったのは「幸せ」でした。60人近いスタッフの90%は幸せ軸に高い親和性を備えている平成世代。人本経営の職場でまさしく青春を謳歌していると感じられました。外食という業種でも見事に人本経営は花開くのです。今回卒業していく学生たちは10名。うち4名は同社に職業人生をかける決断をしています。正しいと思います。必ず幸せな人生が待っているはずです。 そして生産年齢人口が激減している人手不足の時代に大きな示唆を与えています。人本経営に成功した会社は、アルバイト学生から幸せ軸に共感共鳴する社員採用が澱みなくできるということです。価値観のあった優秀な人財の採用に困らなくなるのですから、永続の切符を手に入れたのも同然です。ライト・ライズでは常時数十人の学生たちが働いています。仲間からぜひ一緒に働こうと誘われたり、お客さんである親からぜひ子供を使ってほしいというご縁が出来たりしているのです。これからの時代の新しい人財採用のあり方と言えるでしょう。逆に従来型業績軸では、ますますいい学生との縁が結べなくなってきている時代ともいえるのです。 有限会社ライト・ライズ (代表取締役 寺本 幸司) 千葉県の六実、白井、千葉ニュータウンで焼とり『ひょっこりごん助』『とりのごん助』の3店舗を運営。飲食店成長の方程式“多店舗展開”をあえてせず、スタッフ教育に情熱的に取組み、ここ数年、スタッフ募集をいっさいせず、全員、既存スタッフの紹介で入店している。接客、サービスも地元No.1との評判も高く、平日も開店時から常に満席状態である。 会社サイト:http://hy-gonsuke.com/

  • 2020.01.13
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株式会社ヘッズ様

元気な会社の事例紹介 2

社員の幸せ度を高め、より多くの幸せを創る会社 HEADS HEADSは大阪阿倍野区にあります。1985年の創業。業務用資材、企画・制作、販促用品、ラッピング用品の企画・制作を手がけている会社です。 社是は「幸せ制作会社」。経営理念は「多くのしあわせを創りだすことにより社員がしあわせになり、支持され、成長する会社になる」と定められています。 この経営理念がまさしく息づいている、と同社を訪れた者は玄関から入った瞬間に感じることになります。なんともいえない居心地の良さを感じさせる職場の空気感が漂っているのです。そして、応対してくださる社員のフレンドリーな態度と笑顔にたちまちファンになってしまうのです。 社員55人の小さな会社ですが、一人ひとりの社員の心に「幸せ」というこの会社が大切にしているものが落ちていて、それがハートフルな職場の雰囲気をつくりだしています。 ポイント1 一切のぶれなく人を大切にする経営を追求 同社をここまでに成長させてきた暮松邦一社長は、社員を幸せにしてモチベーションを高め成長させていくことで、お客様やお取引様、会社に関わるより多くの人々に幸せが拡散できると完璧に信じて経営の舵を切ってきました。 業績は創業以来27年間堅調に前年を上回る実績を出し続け、1人あたり売上高は6000万円、自己資本比率は70%と堂々たる結果を出し続けています。しかし、そのプロセスにおいて社員の離職が止まない時期がありました。このままでは持続可能性が低いと考えて、2010年に今の社是、経営理念を制定して「いい会社」づくりに励んできたのです。 ポイント2 心を豊かにする経営理念勉強会 制定した社是を浸透させるために毎月1回、全員が参加する経営理念勉強会が開かれています。坂本光司先生の著書の読み合わせ、いい会社のDVDの視聴、人間力を高めるための気づきのワークなど社風をよくすることを目的に3年ほど前から実施してきました。 勉強会では、後半に参加者が3分スピーチを行っています。今スピーチした人は、次の人の指名権が与えられます。指名する際には、日頃感謝している点、あるいはその方のよいと感じている点を紹介するエピソードを言ってリレーしていきます。こうして一人ひとりの気づきや思いをシェアしていく時間をとることで、心がとても満たされる時間となります。こんな感想がほとんどの参加者から出てきます。 「毎回、研修を受けるたびに日々の行動や言動を振り返ることができ、見直しができるように思います。(気づき)気づかされることがたくさんあります。自分を見つめ直す有意義な時間です。ありがとうございます。1つ1つ学んだことを実践できるよう努力していきたいと思います。」 人を大切にする経営に成功するためには、この心の状態をよくする相互理解促進の時間が不可欠なのです。他の人のスピーチからの学びの効果も相当なものがあります。こうして共感性を高めていくことで絆感がゆっくりですが、しかし、確実に職場に醸成されていきます。数年も続けていくと明らかな変化が会社に現れてきます。それは例えば、離職者が激減したり、職場の雰囲気の良さに惹かれて就職したいという求職者が増えてきたり、あるいは顧客からの具体的な声となって届いたりします。 ポイント3 こんな仕事するはずがない こんなことがあったそうです。ある社員が梱包して送った商品をお客様が開けると中がひっくり返っている状態だったそうです。しかし、そのお客様はHEADSに対してではなく運送業者にクレームを言ったそうです。「HEADSさんがこんな仕事をするはずがない。もっと丁寧に運搬してほしい。」と。素晴らしいエピソードです。日頃HEADSの社員がいかに心ある仕事をしているかが伝わってきます。 ポイント4 ディズニー社員研修・ヘッズダイニング 暮松社長の幸せづくりの挑戦はさらにパワーアップしてきています。今月初めにはパート社員、そして家族まで参加可ということで総勢80名でディズニーへホスピタリティーを学ぶ研修旅行を実現しました。また、先週本社の隣にお洒落なカフェレストラン風の社員食堂がオープンしました。ヘルシーな昼食を社員に提供したいと考えた結果です。お金、手間暇はかかります。しかし、社是、経営理念が嘘偽りないと社員の心にどんどん落ちていきます。今、HEADSの社員のモチベーションは最大に高められています。 株式会社ヘッズ (代表取締役 暮松 邦一) 「カンタン・キレイ・便利」をコンセプトに誰もが同じように素早くできるラッピング資材を業務用として小売店様に販売している会社です。HEADSは資材を単なる「包装資材」ではなく「販促資材」としてその機能や仕掛けをもったモノづくりをしています。会社の社是は「幸せ制作会社」これは会社は社会の公器であるという考えと利他の精神を持ち行動することにより、社員並びに関係する方々全てが幸せになることを理想としております。 会社サイト:http://www.heads-jp.com/

  • 2020.01.12
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株式会社ファースト・コラボレーション様

元気な会社の事例紹介 1

これぞ人本経営と体感できる会社大切にされた社員たちが出した答えが、エイブルCS(顧客満足度)連続日本一の快挙 高知県で不動産業を営んでいる株式会社ファースト・コラボレーション。同社はこれから人本経営を実践しようという会社にとって格好のモデルとなる企業です。ぜひベンチマーク(企業が他社の優良事例を分析し、学び、取り入れる手法のこと)をして近づく努力をしていきましょう。 ポイント1 人本経営者のスタンス 武樋泰臣社長はこう語ります。「社長のための、社長が主役の会社ではなく、社員一人ひとりのよりよい人生のための、社員が主役の会社が理想です。」「社員がパートナーというより、自分自身が社員のパートナーとなりえているかどうかを、自らに問うことを心がけている。」ということです。「当社は逆ピラミッド、逆三角形の一番下に社長がいて、現場が仕事をしやすいように支援をするのが社長の役割。」人本経営では、社員一人ひとりが主人公になり、やらされ感のない職場をつくっていくことが肝になりますが、それを実践していくための経営者のスタンスを見事に表現されています。 ポイント2 社風をよくすることが業績につながっていく 同社も最初から幸せ軸の人本経営を実現できていたわけではありません。2つの不動産会社を合併して経営者になった武樋社長は、最初は業績軸で急成長をさせていくことを考えています。1年目こそそれなりの業績となりましたが、その先が続きませんでした。業績は下がる一方で職場の状態は悪化していきました。しかし、その時に重要な気づきを得たのです。2つある店の違い。ひとつのお店は経験者ばかりの玄人集団、一方のお店は素人ばかり。玄人集団のお店はギスギスして組織が疲弊していると感じられ、素人集団のお店は社員がとにかく楽しくやっています。玄人集団のお店は物件の平均単価も高く、市場規模としては素人集団のお店の6倍はあるのに、2つのお店の売上がほぼ同じという結果になっていました。その素人集団の中心となっていたのが、その後顧客満足度日本一を達成する女性社員だったのです。社風と業績に相関関係があると気づいた武樋社長は、「元気で明るい風土」「ひとりひとりが主人公」「チームワークが発揮される職場」が実現できることを経営理念にこめて社員との共有化をはかっていくことにしました。社員からのこんな会社にしたいという意見も妥協なく吸い上げていきました。その結果、「フラットな組織」「命令なし」「ノルマなし」「歩合なし」「営業なし」という経営スタイルが実現されていきました。ふたたび武樋社長の談です。「空気感がお客さんを呼んでいる。職場のムードが盛り上がっているときは必ず業績が上がるのです。」 ポイント3 仕事の都合より家庭の都合を優先していい企業文化の形成 職場でいい仕事をしてもらうためには、家庭がいい状態になっていることが何よりも大事だと人本経営では考えます。真っ先に幸せ感を高めていくステークホルダーは、「社員とその家族」なのです。業績軸では家庭の都合はないがしろにされがちでしたが、幸せ軸では真逆に働きます。考えて見れば道理です。子供の小学校の入学式や滅多にない行事は、その家族にとって一生に一度の経験です。子供の成長を実感できる大切な場に、仕事の都合で社員が立ち会えなければ、幸せの実感から遠のいてしまいます。ですから、家族にとって大切な日は仕事を休んででも人生を満喫してほしいと人本経営者は考えるのです。そして、このことはお互い様ですから、こういう企業文化が進展していくと、とても助け合い、思いやりのある職場の風土が創られていきます。家庭での幸せを実感できた次の日の社員のモチベーションはとてつもなく高いと武樋社長。 大切にされている社員たちが出した結果は、フランチャイズに加盟しているエイブル顧客満足度アンケートで約800店舗の中で1位、また個人部門でも2006年度以降全国上位トップ10で表彰される社員を継続して輩出し続け、2014年は約3200人中の1位、2位、3位、5位、8位の5人が同社社員という誇るべき結果でした。やりがい、働きがいに満ちた社員たちが醸し出す職場の空気感に触れて顧客満足度が高められているからこその結果です。もちろん、この間業績も堅調に推移してきています。 この映像からも同社の職場の魅力が伝わってきます。 株式会社ファースト・コラボレーション(代表取締役 武樋 秦臣) アパート、マンションなどの賃貸仲介及び不動産管理業。創業以来増収増益を続け、加盟する全国ネットワークの顧客満足度調査では、6度の日本一を含め複数のスタッフが毎年上位選出され、3年連続の最優秀店舗賞を受賞するなど、全国トップクラスの顧客満足度を誇る。「社員一人一人が主役の会社」を目指し、子育てサポートの充実にも積極的に取り組んでいる。2012年、「第1回四国でいちばん大切にしたい会社大賞」奨励賞を受賞。2013年には「おもてなし経営企業選」(経済産業省)、高知県次世代育成支援企業、高知市男女共同参画推進企業に選ばれている。そして、2015年ついに「第5回日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査員特別賞に輝く。 会社サイト:https://www.first-1.jp/