社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」
  • 2020.01.14

サントリーが自社の社員にアンケートをとったところ、自社に勤めていることを誇りに思うという社員は96%もいることが解りました。
喜ばしい反面、社員の価値観の固定化に危機感をおぼえ、ダイバーシティ経営に舵をきりました。
年齢、性別、国境やハンディキャップを越えた人材の確保や働きがいを感じられる柔軟な働き方を推進するための部署の立ち上げです。
働き方の選択肢を拡げ、自宅でしか出来なかった在宅勤務を自宅外でも可能とし10分単位でカウント出来るようにしたり、フレックス勤務では勤務時間を5時から22時の間で個人単位で選ぶことが出来るようにしました。
連続した時間を選ぶ必要はなく8~11時と14~18時半というような分割も可能です。
これらは子育て社員や共働き社員だけではなく全ての社員が、業務上支障がなければ勤続二年以上で使える制度です。
また22時以降は業務を行わないというルールを設け、浸透するまで人事部が全ての部署を巡回するという徹底ぶりで根付かせました。
時差があるなどの特別な場合はその部署の部長が人事に申請し 許可を得る必要があるという決まりになっています。

サントリーの育児をサポートする制度は多種多様です。
育児事由全般のための有給休暇、キッズサポート休暇のほか、保育園等への入園が困難な場合には法人契約先のベビーシッターを紹介し入園ができるまで最長7ヶ月間その費用を補助したり、子どもの病気や送り迎えの際のベビーシッター利用補助等も行なっています。
更に充実させようと働きかけているのが男性社員に対する取り組みです。
子育てのはじまった男性社員が出ると、「ちちおやになりました!仕事も子育ても全力投球」と書かれたプラスチックボードが社内に配られます。
周囲が認知することで子どものいる男性社員が帰りやすくなったり、会話の糸口に繋がったりもしています。
男性社員の意識改革を目的に「ちちおやガイダンス」を開催しており情報交換をしています。
これらの取り組みが浸透し始め、2011年には2人だった男性社員の育児休暇取得人数が2014年には60人と増えてきています。育児や介護と両立できることで、男女ともにより長く勤務でき、働きがいがある職場になっていることが魅力のひとつになっています。