- 2020.01.15
教師のうち、精神疾患を理由に休職する人が6割もいます。
中途退職者は年間1万人以上となり、教師は働きがいを持てないというイメージを持っている人も少なくありません。
働きがいを感じることができない教師というのは、職務特性や多忙、生徒や保護者、教師同士の人間関係、評価が原因であることが多いです。
教師を追い込むような環境が、働きがいを感じることができない原因につながりますが、学校によっては異なります。
また、立場によっても異なります。
実際に、学級担当をしている教師は、担当していない教師と比較するとストレスは高くなっていますが、働きがいも高いです。
教師の働きがいは、給料の高さや労働時間の問題ではありません。
年齢や性別によって教師の働きがいに影響を及ぼしていますが、その影響は小さく、最も影響が大きいのは学校特性です。
職場の支持的風土や学校の落ち着きなど、学校特性が働きがいに影響を与えており、特に地域連帯を重視している学校はマイナスの方向に影響し、郊外の住宅や中心部にある学校も働きがいに対してマイナスの影響を与えています。
強い不満を持ちながら、一般企業と比較して「仕事が楽しい」、「生きがいを感じる」などの内発的な働きがいを感じている人も多いです。
「仕事を続けたい」、「満足している」という人も多くいます。
子供のためにと内発的な働きがいを支えにして、長時間労働や職務負荷のストレスや不満を抱えながら教師を続けている人が多いですが、働きがいは内発的と外発的のバランスがとても重要です。
内発的な働きがいを感じている教師が多い学校は、学級や授業など自分の理想を叶えるために教育に熱心に取り組む人が多くなりますが、学校組織の一人としては仕事に興味を示さないことにつながる可能性があります。
そのため、教師が描いている理想と現状のギャップを埋めることが大切です。
労働時間を削減したり、業務量を減らすだけでは働きがいにはつながりません。
それぞれの学校で目標を明確にし、教師ひとりひとりがその目標を目指すことによって内発的な働きがいと外発的な働きがいのバランスがとれます。
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