社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」
  • 2020.01.14

仕事をするなら働きがいのある会社で働きたい、と多くの人がそう思うはずです。
そもそも、「働きがい」とはなんでしょうか。「働きがいのある会社」を調査しているGreat Place to Work Institute Japanは「働きがい」という抽象的な概念を5つの指標で分析しています。それは、信用・尊敬・公正・連帯感・誇りの5つです。たとえば、「信用」の指標では、経営、管理層はやることが一致しているか、など企業への信頼を測ります。「尊敬」という指標では、ただの従業員ではなく、人として大切に扱われているか、などという一個人としての自分への尊厳が鍵となっています。

日本では、「2020年までに指導的地位にしめる女性の割合を30%まで増やす」と政府により掲げられています。実際のところ、女性の活躍は30%には届いていません。しかし、「働きがいのある会社」ランキングで上位に選ばれた企業のうち女性の管理職割合が30%を超えている企業があります。そのひとつは、アメリカン・エキスプレスです。アメリカン・エキスプレスでは女性管理職割合が40%を超えています。営業職が多いそうですが、女性の活躍がうかがえます。
女性の管理職比率、役員比率が30%以上のアメリカン・エキスプレスでは、「従業員ひとりひとりがダイバーシティを受け入れる」ことが重要だと考えています。アメリカン・エキスプレスには社内託児所がなく、特別な女性制度がありません。女性役員には、ライフサイクルをひとしきりにやり、子供が大きくなったという方が多くいるそうです。

日本には、おもしろい、ユニークな制度よりも、ひとりひとりがダイバーシティを受け入れることが必要であり、ダイバーシティを受け入れるということは、不便さを受け入れることでもあると思います。
たとえば、みんな同じ時間軸で働いていない、頼んだことがすぐに返ってこない、などと思うところがあるかもしれませんが、トータル的に大きな問題にならないようなことは、受け取り方を変え、どう受け入れられるかを考える必要があります。
クレジットカード業界は男性社会ですが、アメリカン・エキスプレスのカードサービスはポイント交換などユニークな体験が求められます。買い物の体験など、女性視点だと男性にはないユニークさがあるのではないでしょうか。
今後、「働きがい」のひとつとして、女性管理職の割合など支持されている企業のポイントを就職や転職する際に、ひとつの指標として考えてみると良いかもしれません。