社員満足を上げ、働きがいのある会社へ「元気な会社をつくるプロジェクト」
  • 2020.01.14

出産や育児など、女性ならではのライフステージを経ていくうえで、女性にとっての働きやすさを追求していくには難しい印象を受けてしまうものです。
そのようななか、アメリカン・エキスプレスは女性にとって働きがいのある会社であると安定した評価を受け続けています。
何かしら女性のための特別な施策をとっているのかと思うかもしれませんが、特別に何かをしているわけではありません。
アメリカン・エキスプレスのコンセプトとして、ダイバーシティー(多様性)を受け入れるというものがあり、このコンセプトに忠実な運営を行った結果、自然と女性にとって働きがいのある会社となっていきました。
女性だからと優遇するわけでもなく、男性より劣った扱いとすることもなく、常にフェアであることを徹底してきた結果です。
社内託児所といったものも設置されておらず、従業員それぞれのハートに届く人的マネジメントに努めているのが特徴的です。

アメリカン・エキスプレスでは女性管理職が35%以上、役員に占める女性の割合は47%となっており、女性が活躍していける環境が整っているため、働きがいのある会社として評価されています。
クレジットカードを使用する機会、買い物に熱を入れる機会は女性の方が多く、事業内容的にも女性が取り組んでいきやすいこともあるかもしれませんが、そのような女性の努力をフェアに評価するからこそ、上記のように多数の女性管理職が生まれてくることに他なりません。

日本では産休や育児休暇の取得こそ一般的になっておりますが、復職後には女性にとってキャリア形成が不利なものとなるケースが多く、働きがいまでを感じることはなかなかできないのが実際のところです。
だからと言って、女性を必要以上に優遇していけば、男性社員からの不満も噴出し、全体的なモチベーション低下も引き起こしてしまいかねません。

女性にとって働きがいのある会社の常連であるアメリカン・エキスプレスのフェアな人的マネジメントを模倣し、従業員それぞれの多様性を受け入れながら女性にも管理職への道を拡げておくだけで、今後の戦力確保にも大きな違いが生まれてくることでしょう。